Xの情報を継続的に追いたいとき、複数アカウントを個別に確認して記録していくのは手間がかかります。
今回は、DifyとGASを使って、指定したXアカウントの投稿を自動で収集し、スプレッドシートに保存する仕組みをまとめます。
この記事では、まずこの仕組みで何ができるのか、どのような運用に向いているのか、全体をどう組み立てたのかを整理します。実装の詳細は次回以降で紹介します。


この記事で分かること
- DifyとGASで作ったX投稿収集ツールの概要
- この仕組みが向いている運用
- Dify、GAS、スプレッドシートの役割分担
- シリーズ全体で扱う内容
ツールで実現できること
今回作ったのは、指定したXアカウントの投稿を取得し、スプレッドシートに保存するツールです。
主な流れは次のとおりです。
- 監視対象のXアカウントをスプレッドシートで管理する
- Difyから対象アカウント一覧を取得する
- 各アカウントの投稿を順番に取得する
- 必要な情報に整形する
- 重複を除いてスプレッドシートへ保存する
この形にしておくと、X上の情報をその場で見るだけでなく、あとで整理しやすいデータとして残せるようになります。
情報収集の入口として使いやすい運用
この仕組みは、高度な分析ツールというより、情報収集の入口を整える運用と相性が良いです。
たとえば、次のような場面で取り入れやすいです。
- 特定ジャンルの発信アカウントをまとめて追いたい
- 投稿URLを一覧で残しておきたい
- あとから記事化や要約に使いたい
- 毎日の確認作業を少しでも整理したい
- まずは小さな自動化から始めたい
複数アカウントを手作業で見に行く運用は、時間がかかるだけでなく、確認漏れや記録漏れも起きやすくなります。対象を決めて定期的に収集し、一覧で残しておくと、その後の確認や転用もしやすくなります。
全体構成と役割分担

↑アカウント管理のスプレッドシート↑
今回の仕組みは、次の3つで構成しています。
| 役割 | 使っているもの | 内容 |
|---|---|---|
| ワークフロー実行 | Dify | 投稿取得、整形、保存リクエストの制御 |
| 中継と保存処理 | GAS | アカウント一覧の返却、重複除外、スプレッドシート保存 |
| データ保管 | Googleスプレッドシート | 対象アカウント一覧と取得済み投稿の管理 |
ポイントは、Difyだけで完結させず、保存や管理しやすい部分をGASとスプレッドシートに分けていることです。
Difyはワークフローを組みやすい一方で、継続的なデータ管理や重複確認は、外部の保存先と組み合わせた方が整理しやすい場面があります。今回はその役割をGASとスプレッドシートに持たせています。
投稿取得から保存までの処理の流れ

↑取得したポストをスプレッドシート管理↑
対象アカウント一覧の取得
まず、GAS経由で監視対象アカウント一覧を取得します。対象アカウントをスプレッドシートで管理しておくことで、Dify側の設定を毎回触らなくても運用しやすくなります。
アカウントごとの投稿取得
取得した一覧をもとに、DifyのIterationで各アカウントを順番に処理します。ここでX APIを使って投稿を取得します。
投稿データの整形
取得したデータをそのまま保存するのではなく、必要な項目だけを抜き出して保存しやすい形に整えます。今回のツールでは、引用投稿を除外し、保存用のURLやIDも作成しています。
保存用データの集約
各アカウントから取得した結果をまとめて、保存しやすい形に集約します。この段階で、後続の保存処理につなぎやすいデータ構造にします。
スプレッドシートへの保存
最後にGAS側で重複を確認し、新しい投稿だけをスプレッドシートへ保存します。これにより、取得済みデータを一覧で確認できる状態になります。
この構成にした理由

対象アカウントを管理しやすくするため
監視対象のアカウントは、運用の中で増減しやすいです。そのたびにDifyのノード設定を変更するより、スプレッドシートの一覧を更新する方が扱いやすくなります。
重複除外を保存側で整理するため
同じ投稿を何度も保存しないようにするには、取得処理だけでなく保存側の判定も重要です。重複除外は保存に近いGAS側で扱う方が整理しやすくなります。
取得後の活用につなげやすくするため
今回の仕組みは、収集して終わりではなく、必要に応じて別の用途につなげやすいようにしています。
- 投稿の要約
- ラベル付け
- 記事化
- WordPress下書き化
- レポート化
まずは収集と保存を整えておくと、その先の処理も組み立てやすくなります。
シリーズ全体の構成
第1回(今回の記事)
- ツールの概要
- 向いている運用
- 全体構成
- 処理の流れ
第2回
- DifyでX投稿を取得する部分
- アカウント一覧の取得
- Iterationを使った繰り返し処理
- 投稿データの整形
- 実装時に詰まりやすかったポイント
第3回
- GASで受け取ってスプレッドシートに保存する部分
- 重複除外
- 保存用データの整形
- 実務で使いやすくするための考え方
小さな業務改善としての使いどころ
AIや自動化というと、大きな仕組みを作るイメージを持たれやすいですが、実務ではまず小さく整理するところから始める方が進めやすいと思います。
今回のようなツールは、情報収集の負担を少しずつ整えたいときに取り入れやすいです。
特に定期的な確認作業がある場合や、あとで使うために情報を残しておきたい場合には、こうした形がなじみやすいと思います。
まとめ
今回はDifyとGASを使って、指定したXアカウントの投稿を自動収集し、スプレッドシートに保存する仕組みの全体像を整理しました。
この仕組みはXの情報をただ見るだけでなく、あとで使いやすい形で残すところに意味があります。
まずはこの範囲から始めると、情報収集の流れを整理しやすく、その後の活用にもつなげやすくなります。
次回は、Dify側でどのようにワークフローを組み、投稿取得と整形を行ったのかを、手順ベースでまとめます。


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